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アルジャジーラ
アルジャジーラ 報道の戦争すべてを敵に回したテレビ局の果てしなき闘いメディアコントロールの報道する
血の存在しない戦争


9.11後、ビンラディンとタリバンを排除するためのアフガニスタン侵攻。そして大量破壊兵器疑惑(ブッシュによる全くのガセネタ)とフセイン圧政からの解放を目指すイラク戦争。中東へのアメリカへの暴力的関与は著しい。米国メディアから垂れ流されるのは、もちろんプロパガンダ。人の死に直結する行動をいかに非現実的に報道するかに腐心していたことは誰の目にも明らかだった。米国の庇護のもとで取材をしているエセジャーナリストからのレポートは全く「戦地」という現実感に欠け、これほどまでに歪曲された非現実的な戦争レポートをまともに受け取る人はよっぽどおめでたいか、何も考えていないヴァカ者だけだったろう。そのメディアコントロールに風穴を開け続けたのはアルジャジーラだった。



本物の戦争を報道するのは偏向メディア?


アルジャジーラはビンラディンの声明を報道したり、イラク戦争で米兵の遺体や死傷した市民の映像を公開するなど、米国にとってはかなり刺激的な存在。ラムズフェルドは「アルジャジーラの報道は卑劣で不適切かつ許しがたいものである」と激しく非難するなど欧米メディアは偏向メディアと断定し、しかもイラク戦争では支局すら標的にして空爆している。アルジャジーラは早くから支局の座標を米国に伝えていたにも関わらずだ。しかし、米国はアルジャジーラの口を封じることは全くできなかった。それは、報道への彼らのこだわりがあったからだ。

「一つの意見があれば別の意見がある」

いかに現地から確かな情報を報道するか。たとえそれがテロリストから送られた映像だとしてもニュース価値がある場合には徹底して局内で議論をしたうえで報道する。それがアルジャジーラの信念であるという。確かに米国大本営発表だけをみていると非現実的な戦争しか見えてこなかっただろう。そして、多くの人々は真実の戦争を求めてアルジャジーラのサイトに殺到したことは明らかな事実である。

中立的メディア、実は国営?

本書ではじめて知ったことだが、アルジャジーラは「ドーハの悲劇」で知られるカタールの放送局である。しかも、カタールは首長制、アル・サーニ家の支配する国家である。アルジャジーラはハマド首相がアラブ社会にも近代的なメディアを創設しようと資金を拠出し設立されたものである。イラク戦争の際にはカタールも米国に基地の提供をしていることから、単なる反米メディアと考えるのは大きな間違いということになる。政治的圧力を受けない中東唯一のメディアという姿勢であるが、やはり資金的に国家から独立していないことは懸念される。しかし、現在のところまでは、比較的自由に検閲されることなく報道が行われているようだ。今回のイスラエル軍の攻撃ではガザで化学兵器が使用されたのではないかというアルジャジーラでしか読めない記事も配信されている。ちなみに、ライブドアがアルジャジーラの配信記事を掲載している。(イスラエル軍がガザで化学兵器使用か 死傷者が異常な火傷受ける
しかしこの戦争はレバノン、シリアへと飛び火しそうで、テポドンどころの騒ぎではない。戦火の恐ろしさを確認するのは、やはりアルジャジーラでということだろう。

おまけ

カタールって国はよく知らなかったけど、面積は新潟県と同じぐらい。豊富な天然ガスと石油資源で、相当裕福な国のようだ。このところの原油高で、なんとGDPが世界1位のルクセンブルクを抜いて、38,200ドル(一人当たり)。日本が31,277ドルだから、とてつもない。
ちなみに、「ドーハ日本人小学校」というサイトのFaqによると、

「コーク1缶30円」「ハイオク1リットル20円」「電気・水道・医療費タダ」「大学卒業すると400坪の土地がもらえる」そうです。しかも「所得税も消費税も無い」!!どう!ムラカミ君!

空前の繁栄ってとこだろうけど、いつまで持つかはわからない。拡大を続けるアルジャジーラだが、カタールの繁栄が続く訳もなく、報道機関として独自の道を歩み続けるためには今のうちに独立しておくのが必須条件だろう。

書名:アルジャジーラ 報道の戦争
著者:ヒュー・マイルズ
価格:2,415円
出版:光文社
発行:2005年8月
ページ:447ページ
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